お客様インタビュー

オスグッド病に関する5つの間違い

こんにちは、福岡市南区大橋の整体「福岡らくらく整体院」の高松です。
「オスグッド病に関する5つの間違い」オスグッドの改善について説明します。

オスグッド病に関する5つの間違い

オスグッド病は体の痛みなので、まず整形外科にかかるのが一般的です。そしてお医者さんに言われるのは、「この症状は成長期に誰でも出てくる症状なので、スポーツを休んで安静に過ごしなさい。そのうち治りますから」先生に言われたからそうなんだろうね。

・成長が止まれば痛みも出なくなるのかな。
・揉んだら良くなりそうだから、近くの整骨院に行ってみようかな。
・痛いところに電気を当てて、太ももをマッサージしたりストレッチしたりしてもらっている。すごい痛いのを我慢しながら受けているけど、本当に治るのかな。

これは私が今までいろんな方から聞いたほんとによくあるケースです。成長痛ならば聞いた事はあるけどとオスグッド病となると、先生に言われて初めて聞いたと言う方も多いでしょう。オスグッド病は今までの一般的な治療法が当てはまらない症状です。日常の生活習慣の積み重ねが大きく影響する生活習慣病なので、改善するには生活習慣を変えていくしかありません。放置していたり刺激しすぎたりすると悪化し、慢性化すると一生残ることもあるので、適切な方法で早めに対処することが大切です。

特に要注意のポイント5つまとめました。今行っている方法が症状の改善に合っているのか見直してみると、解決の糸口が見えてくるかもしれません。

●【要注意のポイント5つ】
①:痛いところに湿布や電気治療、マッサージは効果なし
②:練習を休むだけではダメ
③:ストレッチは逆効果
④:成長が止まれば治る嘘
⑤:症状はそれぞれ違う。他の子は我慢しているからと言われても同じように我慢してはダメ


①:痛む部位に湿布や電気治療、マッサージが効果なし

怪我であれば痛む部位をケアする事は有効です。外からの強い力が加わって打撲したり捻挫したりした場合です。しかし、オスグッド病は怪我ではありません。体の筋肉のバランスが悪い状態です、無理な運動を続けることで出てくる症状です。いわゆる生活習慣病と言われる症状です。原因は痛む部位ではなく、バランスを崩した体の別のところにあります。その原因を解決しないと痛みは消えません。なので、痛む部位に対処しても完全に解決できない痛みなのです。

湿布は炎症を抑える薬です。痛む部位に貼っておくと、皮膚から薬を吸収して炎症を抑えてくれます。しかし、オスグッド病は基本的に炎症ではありません。腱が引っ張られている痛みです。症状が出始めた初期やひどい症状では炎症起こしている可能性もあるので、限定的に使うと痛みが緩和することもありますが、原因の解決にはなりません。対処療法の1つだといえます。電気を当てるのも同じ効果を狙っているのかもしれません。しかし、このような施術で改善したと言う話は未だ聞いたことがありません。

マッサージは主に太ももの前の部分(大腿四頭筋)に対して行われることが多いでしょう。痛む部位を直接マッサージする事は効果が期待できません。なぜなら、腱が引っ張られて不安定になっているところなので、引っ張る力を軽減させないといけないからです。痛む部位を激しく強く圧迫して、剥離した筋肉をくっつけようとする治療があると聞いたことがあります。オスグッド病の痛みより施術の痛みの方が辛かったそうで、あまりの痛さに通院できなかったそうです。改善する例もあるかもしれませんが、考えただけでも辛そうですね。

太ももの筋肉が異常に緊張が高まり収縮が強くなって痛みが出ているので、マッサージの刺激が適度であれば、オスグッド病の痛みが軽減することがあります。ですが、これは注意が必要です。マッサージも刺激が強すぎると、筋肉の繊維を傷つけてしまい、悪化することもあります。マッサージは力加減がとても大切になります。適度に緊張が緩む程度が理想です。マッサージは力加減と刺激する部位に気を付けないといけません。

②:練習を休むだけではダメ

整形外科に行くと、まず練習を休んで様子をみましょうと言われます。繰り返し激しく動くことで痛めているので、休息をとることが大切です。しかし、休んでいるだけでは改善になりません。なぜなら、体のアンバランスは休ませているだけでは改善しないからです。アンバランスを改善しないと、動き出したときまたすぐに痛みが出ます。休んで自然治癒を待っていても効果は無いのです。

以前こんな例がありました。小学校6年生で地元の野球チームでキャッチャーをしている子がいました。やはり病院で安静を指示され、しゃがむことも辛いので、1年間キャッチャーを止めていたそうです。外野で練習は続けていましたが、そろそろ良いだろうと1年後にキャッチャーをやってみると、その試合ですぐに痛みが出始めたようです。1年休ませても改善がないと言う事は、休ませるだけではダメだと言うことです。休ませている間に適切な施術が必要なのです。

③:ストレッチは逆効果

外野で練習は続けていましたが、そろそろ良いだろうと1年後にキャッチャーをやってみると、その試合ですぐに痛みが出始めたようです。1年休ませても改善がないと言う事は、休ませるだけではダメだと言うことです。休ませている間に適切な施術が必要なのです。

④:ストレッチは逆効果

体のケア方法で代表的なものの1つに、ストレッチが挙げられます。ストレッチは関節を動かして目的の筋肉を伸ばし、柔軟性を高めていく方法です。これはコリアバランスを崩した筋肉を動けるようにしていくには有効です。しかし、注意が必要です。力加減や伸ばし方が大切になってきます。症状によっては逆に引っ張りすぎて悪化させてしまう危険もあります。筋肉は柔らかくてとても敏感な組織です。強く刺激すると防御反応で硬くなってしまいます。ストレッチも強い力で引っ張ると、後から緊張が高まり硬く縮んでしまう反応が出てしまいます。

オスグッド病は膝下の脛骨粗面が太ももの強い筋肉に繰り返し引っ張られて、腱が剥がれそうになり痛みを出す症状です。一般的に紹介されるのは、この太ももの筋肉(大腿直筋)のストレッチです。膝を深く屈曲させ、体を広報に倒して強くストレッチする方法です。これは、初期の痛み始めた頃には絶対にやってはいけません。なぜなら逆にストレッチが強すぎて悪化させてしまうからです。ストレッチを行って痛みを感じるのであれば、やるべきではありません。太ももの筋肉(大腿直筋)が硬く緊張して伸び縮みできなくなっているので、その緊張を解除してからストレッチを行う方が安全です。

⑤:成長が止まれば治るはウソ?

スポーツ障害は成長期に痛みを出すことが多いので、病院などでは成長が止まれば痛みも止まると普通に言われています。中学1年生で痛みが出たら、高校生になるまでの数年間我慢しないといけないのでしょうか?

確かに成長期は急激に体が大きくなるので、不安定で痛みが出やすい時期ではありますが、全員に痛みが出るわけではないし、成長が止まっても痛みは繰り返すケースがあるので正解ではありません。積極的な施術ができないので、体の良い言い訳と言えるでしょう。病院では、年齢のせい、体重の増加、筋力不足と言われることがあるかもしれません。体が急激に成長する時期に無理な運動やりすぎているので、休ませて成長が止まるのを待ちなさいと言う理論です。基本的に動かさなければ痛みは出ないので、自然治癒を待つだけです。果たしてこれで良いのでしょうか?

⑤:症状はそれぞれ違う。他の子は我慢しているからと言われても同じように我慢してはダメ

オスグッド病は、スポーツをがんばっている子に限って発症しやすい症状です。特に部活やクラブチームに所属して毎日がんばっているような子に多いので、同じチームに何にもオスグッド病で困っている子がいることもあります。監督やコーチも症状の事は知っていますが、治らない症状だと言う認識が一般的なので、他の子も我慢してやっているのだから休むなと言われることもしばしばです。成長痛とも言われるので成長期の誰にでもある症状の1つと言う認識も少なからずあります。そのうち治ると思われがちです。

でもひとくくりに考えてしまうと危険です。症状は皆同じではありません。それぞれで痛みの強度は全く違うので、他の子が我慢して練習できても同じように動けるかどうかはわかりません。全く問題なく走れるけど練習の後に少し痛いと言う程度の子もいれば、膝を90度以上曲げられないし、歩くだけでも痛いと言う子もいます。 監督がみんな我慢して練習しているのだからと言う理論で話してきたら、自分の状態をはっきり伝えないといけません。無理をして症状を悪化させることになってしまいます。しっかり治してから練習に打ち込むことが大切です。