お客様インタビュー

オスグッド対策での運動を始めるタイミング

こんにちは、福岡市南区大橋の整体「福岡らくらく整体院」の高松です。「オスグッド対策での運動を始めるタイミング」について説明します。

オスグッド対策での運動を始めるタイミング

急速がしっかり取れて、体のバランスと柔軟性が回復してきたら、徐々に運動を始めます。いきなり全力で今まで通りの練習はやはり危険なので、痛みを観察しながら徐々に負荷を上げて行くことが大切です。改善が不十分なまま練習をスタートすると、痛みがぶり返す恐れがあります。オスグッドを発症しているお子さんのほとんどは、クラブチームや部活に所属し、ほぼ毎日休みなくハードな練習に励んでいる子が多くいます。毎日かなり自分の体に負荷をかけているんですね。

しかし、膝の痛みが強くなると、走ることや練習が思うようにできなくなり休みがちになります。体の中がバランスを崩して引っ張られて痛む症状なので、無理をして練習を続けるとさらに症状が悪化してしまいます。cジョームの状況や大きな大会が控えている、ポジション争いが激しく、休むと控えに回されてしまうなど、いろんな状況で我慢しながら練習を続けてしまいがちです。

当院では「尾津路で正座ができるくらい膝を深く曲げられる」ところを、練習を始める目安にしています。正座ができれば、膝は最大限深く曲げていることになります。たった状態で膝を曲げる時は、同時に股関節も運動して動きます。正座は股関節も90度近く曲がっていますので、自然に膝との連動性を高めることができるメリットがあります。股関節と膝の連動性が高まってきて、膝の曲がる角度が深くなれば、ある程度の運動が可能になります。

運動を続けながらの回復は可能か?

整体を行いながら、日々の体のケアをしっかり行いながらであれば、回復させることは十分に可能です。過去に何例も経験があるからです。しかし、運動を続けることはリスクになります。ここは大切なところなので、本人とご両親とで、しっかり話し合ってもらうようにしています。運動を行いということは痛いところを何度も引っ張る力をかけるということです。せっかく回復してきているのに、ダメージを与えることをあえてやっていることになります。

回復をサポートする側からすれば、練習を休んだほうが安全なのは間違いありません。でも、それ以上に頑張る気持ちを大切にしてあげたいと思っています。今まで頑張って練習を続けてきたのに、大切な試合だけでれないではやっぱりツライと思うでしょう。最大限リスクを減らしながらも、挑戦できる状況を考えるようにしています。来院する理由も、小学校最後の運動会になんとか間に合わせたいとか、大切な試合に出場したいとか。1週間前に来院して出れるようにして欲しいといったケースもあります。なんとか夢を実現させるために知恵を絞りながら、工夫していくことで可能性を高めていきます。

どの程度動いて良いか?

徐々にスタートして、毎回痛みを確認しながら少しづつ負荷をあげていくことが一番安全です。いざ練習を始めたけれど、また痛み出すんではないかと怖くて萎縮してしまうケースもあります。生まれて初めてこんな痛みを経験しているので、仕方がないかもしれません。でも、正座ができるくらいまで回復していれば、そんなに怖がらなくても大丈夫です。膝は深く曲がっていますので、無理さえしなければかなり動くことができるはずです。

まずは、5割程度の力で練習を始めてみましょう。軽いアップやジョギングで完食を確かめます。普段の動きの中でも、階段を上り下りするときや自転車を乗るときに痛みが出やすいので、その動きのときの痛みも確認しておくと良いでしょう。以前は痛かったのが、少しでも痛みが楽になっていれば、回復してきているのは間違いありません。初日は軽く流して、それ以上無理しないように島しましょう。そして、家に帰ってしっかりケアしてあげることが大切です。

翌日また少しだけ負荷を上げてみて、痛みや動きを確認します。前回より少しだけ動きを強くしてみます。一気に負荷をあげないことが大切です。一度痛みを感じさせると、怖くなって自分で緊張を高めてしまうからです。動いても痛くないという成功体験をたくさん積み重ねて体にも安心感を与える作業を続けると、自然にリラックスして動けるようになってきます。力を抜いて動けるようになると、さらに筋肉の伸びが出てきますので痛みも出にくくなります。

絶対に無理はしないこと

練習を始めると、その場の勢いに流されてやり過ぎてしまい、せっかく痛みが改善してきていたのに痛みが出てくる危険性もあります。自分で力加減を調整するのは、小学生や中学生では難しいでしょうから、練習試合などは最初は無理に出ない方が良いでしょう。その場になると、無心に一生懸命になってしまいがちです。興奮すると抑えが利かなくなり、一気にテンションが上がって動きすぎてしまうので無理は禁物です。

ダッシュやジャンプを繰り返したり、急なストップで力が入るときは痛みが出やすいので、要注意です。正座ができればかなり関節の自由度は高まっていますが、まだ不安定な状態です。無理せず少しづつ慣らしていくようにしましょう。

アフターケアはしっかりと

練習中は大丈夫でも、練習が終わった頃にジワジワ痛みが出ることがあります。これは、かなり柔軟性は高まっていますが、繰り返し引っ張る力がかかっているからです。動いている間はそこまで感じませんが、落ち着くと少し鈍痛を感じます。激しく痛まなければ、軽くアイシングして、炎症を起こさない程度にケアしておけば、じきに治まってきます。練習を再開するということは、筋肉の収縮を繰り返し、緊張を高めることにもなりますので、しっかりとしたアフターケアが大切になります。緊張が高また筋肉は、リラックスさせて結構を改善させゆっくり休ませることが一番楽になります。ぬるめのお風呂にゆっくり入って、十分な休息をゆっくり取りましょう。そうすれば、翌日も元気に練習に参加できるはずです。

普段でも正座をするとさらに改善効果アップ

お風呂で正座ができ始め、練習に復帰できたら、すでに生活レベルはかなり向上し、楽に動けるようになっているはずです。自転車に乗ったり階段の上り下りが楽になったりという変化を感じているはずです。膝が痛くて不安で、大好きなスポーツができずにいつも不安いっぱいだったのが、いつの間にか痛みも軽くなり笑顔も増えてきていることでしょう。

温かいお風呂で余裕を持って正座ができたら、今度は普段でも正座することにチャレンジしてみましょう。お風呂では温かさと浮力でかなり楽に正座ができますが、普段の状態で正座をするには本当に筋肉が柔らかく回復していないとかなり難しいはずです。長く行う必要はありませんが、5分を1セットとして1日2〜3セットほど行いましょう。これができてくると、かなり施術も近い状態だと言えます。5分もかなり長く感じるはずなので、あくまで目標の時間にして、自分の状態に合わせて少しづつ伸ばしていくと良いでしょう。もちろんですが、痛みを我慢しながら正座するのはもちろんやり過ぎなので、無理をしないようにしましょう。

正座をやらないといけないと意気込みすぎると苦痛なので、ゲームをするときや食事、テレビを見るときなど座ってゆっくりするときに正座をするように、来院した子供たちにお話ししています。無理のないように生活習慣の中にぜひ取り入れてみてください。