HOME > 痛みの大百科 > 手・手首・肘・腕 症状集 > 胸郭出口症候群
胸郭出口症候群
腋窩動脈と腕神経叢は、前斜角筋と中斜角筋の間を通り、第一肋骨と鎖骨の間を通って、腕へと向かいます。
この通路部分を胸郭出口と呼びます。
また、胸郭出口症候群は頚肋症候群・肋鎖症候群・斜角筋症候群・過外転症候群(小胸筋症候群)・第一肋骨症候群などの種類があります。
症状
肩から腕にかけての痛みやしびれ。それ以外に、むくみや冷え。
10代後半から30歳前後のなで肩の女性に、多くみられる。
原因
鎖骨周辺の動脈や神経が、周りの筋肉(前斜角筋、中斜角筋)などによって圧迫されることが原因です。
確認方法
- アドソンテスト
- 首を回旋させ、更に後屈させた状態で、息を一杯に吸い込んで止めさせ、手首の橈骨動脈の拍動を確認します。
拍動が弱くなり、症状の悪化がみられれば、陽性です。
- 首を回旋させ、更に後屈させた状態で、息を一杯に吸い込んで止めさせ、手首の橈骨動脈の拍動を確認します。
- エデンテスト
- 胸を張ってもらって、腕を後下方に引いてもらい、手首の橈骨動脈の拍動を確認します。
拍動が弱くなり、症状の悪化がみられれば、陽性です。
- 胸を張ってもらって、腕を後下方に引いてもらい、手首の橈骨動脈の拍動を確認します。
- ライトテスト(過外転テスト)
- 肘を90度曲げた状態で、肘を前方に肩の高さまで腕を持ち上げます。
その時の手首の橈骨動脈の拍動を確認します。
次に、そのままの形で、肘が身体の横に来るまで、肩を開いていきます。
その時に、拍動が弱くなり、症状の悪化がみられれば、陽性です。
- 肘を90度曲げた状態で、肘を前方に肩の高さまで腕を持ち上げます。
- 3分間挙上テスト
- 両腕を伸ばした状態で、頭上に上げ、3分間その状態を維持してもらいます。
症状の悪化がみられれば、陽性です。
- 両腕を伸ばした状態で、頭上に上げ、3分間その状態を維持してもらいます。
改善方法
腫瘍などで同様の症状が現れる場合がありますが、多くの場合、筋肉の異常収縮ですので、施術により改善します。
<<捻挫<< 痛みの大百科へ戻る >>テニス肘(上腕骨外上顆炎)>>