お客様インタビュー

オスグッドが改善した事例:サッカー選手

こんにちは、福岡市南区大橋の整体「福岡らくらく整体院」の高松です。「オスグッドが改善した事例1」について説明します。

オスグッドが改善した事例:サッカー選手

この章では、実際に来院された方の症状や経過、過去の病院なのでの施術状況やどういう流れで整体の施術を進めていったか、家でのケアはどう実践していったかを具体的にご紹介します。こんなに大変な状況だったのに、しっかり回復できた方がいると知れば、あきらめずに頑張れると思うからです。重症度の高いケースもご紹介します。ほとんどの方は、病院で診断を受けています。MRI検査で剥離骨折していると診断されたり、手術を勧められたり、もう治らないからあきらめて痛みと付き合うしかないと言われ、絶望した経験を持つ方たちです。

整体はなんとか回復させたいと藁をも掴む思いで来院される方が多くいらっしゃいます。保険治療で回復しない方がもうこの方法しかないと思って来院されるからです。整体で本当に改善できるのかと半ば半信半疑で、でもでも信じるしかないという状況です。しかし、みるみる体が回復するのを目の当たりにして、涙を流して喜ばれるお父さん・お母さんもいらっしゃいます。医師からの診断は、それほど重たいのだといつも感じます。

でも、そこで諦める必要はありません。医師からの診断は、西洋医学の分野では改善は難しいと言われているだけなので、違う方法を考えればいいのです。西洋医学はケガの対処を行う治療法です。何度もお話ししていますが、オスグッド病はケガではなく生活習慣病です。生活習慣を見直して体の中のバランスを作り変えていけば、十分に回復することができる症状です。こんなに大変だった方も回復できると分かれば、とても勇気付けられるはずです。一緒に頑張りましょう。

2件の整形外科で剥離骨折と診断。半年以上週に2〜3回のリハビリを続けるも痛みも取れず元には戻らないと言われた。整体を始めて10日で正座できるまで回復した事例。

13歳(中学1年生)男子:福岡県久留米市
スポーツ:サッカー部(FW)
医師診断:両膝オスグッド病(右膝剥離骨折・左膝炎症)

●【経過】
半年前の夏ころから、サッカーをしていて膝が痛いと言い始めた。サッカー部に所属していて毎日2時間前後練習があり、週末は試合でとても忙しくほとんど休みがない。サッカーでダッシュをした時や練習後に特に痛みが強い。近くの整形外科で診断を受けるが、成長期に出る痛みだから、そのうち治ると言われた。特に治療がないため、スポーツ整形で有名なところがあると聞き診断を受ける。MRI検査を受け右膝は剥離骨折を起こしていて、左膝は炎症をがひどいので元には戻らないだろう。痛みも取れないから上手く付き合っていくしかないと言われた。

半年間リハビリを週2〜3回通う。電気治療とストレッチを行う。治療そのものがとても痛かった。これで治るのならと我慢しながら続けていたが、痛みは一向に改善しなかった。だましだまし練習を続けていたが、試合が続いた時に、足を引きずって痛くてもうできないと言い出した。我慢強い子なので、これは限界だと感じ、インターネットで施術できる治療院を探した。ホームページで同じような症状で改善している報告がたくさんあったので、治るものならなんとか治したいと思って来院した。生活習慣として、練習で帰りが遅くなるので、ゆっくり入浴せず毎日シャワーで簡単に済ましていた。ゲームが好きで、時間があればソファーに座ってゲームをよくやっていた。体が硬くて姿勢も悪い。

●ツライ症状 ・普段動かない時は痛みはない
・サッカーでダッシュをした時に痛む
・階段を降りる時
・サッカーの練習後
・しゃがめない
・正座ができない
・痛む部位を打撲したり押したりした時

●オスグッドを発症したシナリオ

ソファーでゲームを日常的に続けることで、体幹部分の筋肉バランスを崩し、あちこちにこりが強く出て全身の筋肉バランスが崩れてしまった。日常的に体を支え動かすだけでも筋肉が引っ張られるギリギリの状態。さらにサッカー漬けの毎日で、筋肉疲労が強く、緊張が高まり伸縮性が低下。特にお尻とハムストリングスの収縮で骨盤が後ろに引っ張られ、太ももの前の筋肉は伸びきって、弱い膝の付着部をさらに引っ張ってしまう。毎日シャワーで済ましているので、血行が回復せず筋肉を十分に休ませることができてないため、繰り返し痛む部位を痛めてしまい、症状がではじめる。

●来院時の状態

痛みが出始めて半年以上経過している。無口で真面目な性格の印象。我慢強くて頑張り屋さん。かなりの痛みがあるはずだが、あまり痛そうな顔をしない。膝の屈曲は60度ほど可能。最大屈曲時かかとからお尻まで20cmのところで痛みが出るため、もちろん痛みで正座ができない。下半身は、股関節の可動制限が強い。屈曲、伸展、内旋、外旋、内転、外転全ての動きが悪く、この状態で激しい練習を繰り返すと、膝や足首に強い負担がかかると思われる。上半身は、猫背が強く顎が前方向に出て、肩が前に巻き込まれている。

全身に筋肉疲労性のコリが出ており、特にお尻(大臀筋・中臀筋・梨状筋など)や太もも周り(大腿四頭筋・ハムストリングスなど)、鼠蹊部(腹筋群・大腰筋など)胸(大胸筋など)や首に強いコリが出ていて、非常に緊張が高い状態。特に上半身は脱力が難しく、首のコリから自律神経の緊張につながり、さらに血行不良や筋収縮を起こしていると推測される。痛みが強いのを我慢しながら練習を繰り返していたので、痛む部位の再生を繰り返し両膝共に脛骨粗面が隆起している。

●【1回目施術開始】

問診から剥離骨折していると聞き、慎重に施術を開始する。剥離骨折と言われている右膝より、炎症を起こしている左膝の方が痛みは強い。骨盤周辺の筋肉がとても伸びが悪くなっている。お尻や太ももの筋肉のこりで骨盤が強く引っ張られ後ろに倒れた状態。猫背は骨盤に連動してバランスをとり屈曲位でで、猫背が強くなっている。前述の通り股関節の動きが悪く、膝に大きな負担をかけていると推測する。下半身は骨盤周辺から、股関節、大腿部の筋肉の柔軟性・伸縮性を回復させながら、膝と股関節の連動性回復させるために筋肉を弛めてていく。

下半身のあおりを受けて上半身もバランスを崩しているので、しっかり調整を行う。特に胸と首に強くコリが出ている。首は自律神経が集中している。こりや緊張、血行不良が常に首に起きると、呼吸や血流など全身状態に大きく関わるため、時間をかけて弛める。初回は特に原因となっている部位を見つけ出すことと、全身的なリラックスを作ること、ホームケアを実践していくことを主な目的として行った。

【ホームケア】
・40℃前後のぬるめのお風呂に10〜15分浸かる
・痛くない程度に膝を軽く屈曲して入浴
・膝に負担のない座り方をアドバイス

筋肉を回復させるには、まずはリラックス、血行改善、休息だと考えているので、毎日の生活習慣の中で一番リラックスできる入浴習慣を変えることから取り組んだ。毎日練習で帰りが遅いが、睡眠時間を削ってでも入浴の時間を確保するようアドバイス。適度に温かい温度のお湯に浸かってゆっくりリラックスするだけで、筋肉の緊張が弛み血行が回復する。その状態でゆっくり睡眠をとることを習慣にすれば、疲労した筋肉も回復が期待される。まずは効果的に休息をとって、筋肉の回復に勤めることを狙った。

●【2回目施術 整体開始から4日】

前回の整体後の変化を聞くと、苦手だった前屈がかなり楽にできたようだった。お尻の筋肉の伸びが出たので、前屈がやりやすくなったのだろう。毎日ぬるめのお風呂に15分前後入浴続けている。全体的な筋肉の硬さはまだまだだが、前回と比較すると明らかに柔らかさが増している。今回は特に股関節を中心に関節の可動域を広げるために、太ももやお尻のストレッチを増やし伸びを出す。数日でも入浴で全身の血行が回復傾向にあるはずなので、状態を見ながら少しづつストレッチの負荷を増やしていく。上半身はリラックスを促進させるために、弛めていく。特に胸と首のコリを弛めて、バランスの調整を行う。

【ホームケア】
・40℃前後のぬるめのお風呂に10〜15分浸かる
・痛くない程度に膝を軽く屈曲して入浴
・お尻のストレッチ

血行を改善し筋肉の力を回復させることを目的として、入浴を最重要視している。お尻の筋肉は骨盤と大腿骨をつなぐとても強い筋肉なので、お風呂上りにストレッチを毎日実践することで股関節の可動が改善する。また、お尻の筋肉は骨盤を後方に引っ張る力が強いため、ここが弛むと骨盤を立てやすくなる。骨盤が起き上がると太ももの筋肉が緩むので、膝にかかる牽引力が弱くなる。お尻の筋肉が柔らかくなると、膝の引っ張られる痛みが改善していくことになる。これを毎日続けるだけでもかなりオスグッドの症状が改善する可能性が高いので、毎日続けてもらった。

●【3回目施術 整体開始から5日】

昨日の帰りに痛みがなかったので、志願で見たら深くしゃがめた!左の内腿辺りがこっている感じで少し痛い。入浴は10〜15分くらい続けている。お風呂に入っている時に、膝を軽く曲げてゆっくり入っている。お風呂上りにお尻のストレッチも続けている。病院でもう治らないし、痛みも引かないから、上手く付き合っていくしかないと言われた症状が、たったの2回の整体で改善の兆候が明らかに出て、お母さんが半分泣きながら喜んでいた。剥離骨折していると診断されているのに、こんなに膝が曲がって痛みなく動かせるようになるのは、どういうことだろうという話をした。膝の屈曲が深くなっているので、股関節周辺の筋肉をしっかり弛めながら伸縮性を向上させていく。

【ホームケア】
・前回までの入浴法とストレッチ続行
・40℃前後のぬるめのお風呂に10〜15分浸かる
・痛くない程度に膝を軽く屈曲して入浴
・お尻のストレッチ
・股関節ねじり体操

入浴法とストレッチがとても効果を発揮している。血行が回復し筋肉の柔軟性が向上してきているので、ホームケアでも負荷のかけ方をアドバイスして、自分でも調整できるようにする。今回紹介した股関節をねじる体操は、膝の動きに関係している筋肉をバランス良く協調して動けるようにできるもの。ストレッチは基本的に一つの筋肉を狙って、力で伸ばしていくが、ねじりながら伸ばしていくとやり方によっては関連する筋肉を総動員して伸ばし、動きが滑らかになるので採用している。膝は基本的に股関節と連動して動く。特にオスグッド発症するお子さんは、スポーツを積極的にやっているので、体重や勢いがさらに膝や股関節に負荷をかける。連動して動くことはとても重要なポイント。普段かrあしっかりバランスを整えておくと、動きの中で体重がかかってもしっかり動くことができるようになる。

●【4回目施術 整体開始から10日】

今回はお父さんと一緒に来院。痛いが減ってきていると第一声。整体を始める前の痛みを10としたら今の痛みは5〜6くらい。4割〜5割くらい回復してきている都の自己評価。階段の上り下りが楽になってきている。仰向けの状態がすごくゆったり余裕のある印象で寝ている。以前はとても窮屈そうで、力が入っていたのが見て取れたので、すごくリラックスできている印象。整体の施術の間、初めてスヤスヤと眠っていた。付き添いのお父さんも寝てるんですか?と驚いていた。施術は膝の屈曲が深くなり痛みも軽減してきているので、膝と股関節を同時に屈曲させ可動しながら動きを広げ、連動性を高めていく。

【ホームケア】
・40℃前後のぬるめのお風呂に10〜15分浸かる
・痛くない程度に膝を軽く屈曲して入浴
・お尻のストレッチ
・股関節ねじり体操

症状が明らかに回復してきているが、まだ筋肉が動き出して伸縮性が高まり始めたところという段階なので、ストレッチの強度に注意するようアドバイスした。痛む部位の安定性が増していくのは、最低でも一ヶ月くらいは必要だと考えている。なぜなら固い腱が骨にしっかり付着するには時間が必要だから。ストレッチを深く行いすぎると悪化するので、今が我慢のしどころだと説明。正座がゆったりできるくらい膝の屈曲が深くなってから、少しづつ連取を始めるのが安全だと説明。剥離骨折と診断されているので、無理は禁物だと判断した。

●【5回目施術 整体開始から12日】

前回の整体の後、正座をすることができたと報告あり。剥離骨折で痛みは一生消えないと診断され諦めていた膝の痛みが、10日ほどでほとんど痛みがなくなったことに、驚くと同時にとても喜んでいただけたようだった。このお子さんは、スポーツ障害を専門で診ている病院で診断されていただけに、こんなに早く改善したので驚くのも当然かもしれない。1週間後の6回目の施術の時には、ラインズマンでサポートとして少し走ったが、ちょっと痛いくらいで大丈夫だったと報告を受けている。日常生活ではほとんど痛みがなくなったので、さらに3週間後の7回目の施術の時には、試合は出ていないが、練習はみんなに混じって普通に頑張れているそうだ。ダッシュでたまに痛みはあるが、7割くらいは回復したと本人から報告があった。整体を開始してちょうど1ヶ月後のサッカーの試合に出場できた。チームメイトや保護者の方も膝を痛がっていた様子を見ていたので、元気に復帰した姿を見て、とても驚いたそうだ。その後、同じチームの子が数名ご紹介で来院されるケースが続いた。

総評まとめ

剥離骨折と診断を受けていても、ほんの数回の整体痛みが改善した事例は過去に数例経験があります。病院ではMRI検査で診断していますが、どういう状態なのかは病院に確認しないとわかりません。完全に剥離していたら手術の適応になるはずなので、部分的な剥離の可能性が高いです。整体で痛みがなくなっても、剥離は残っているかもしれませんので、完全に改善するまでの1〜2ヶ月間は無理をしないことが大切です。整体は結果が全てですので、痛みが軽減し膝が曲がるようになって運動を再開することができたことが、一番の改善の証明だと考えています。

今回のケースでは、病院で医師から治らないと言われた症状が10日ほどで日常生活に支障が出ないくらい大きく改善しました。1ヶ月後にはサッカーの試合に出場しています。このことからも、オスグッドは西洋医学の痛む部位だけの施術では回復できないことがわかります。根本には生活習慣が原因で体がバランスを崩していることがあります。その崩れたバランスを整えることができれば、痛みは改善することが可能なのです。スポーツ障害をケガと同じ扱いで治療してしまうと、改善しないまま長引かせ、慢性化させてしまうと、それこそ一生残る痛みになってしまいます。早期に適切な処置を行うことがやはり大切だと強く感じました。