お客様インタビュー

少年野球チーム|故障を予防する身体チェック2018

こんにちは、福岡市南区大橋の整体「福岡らくらく整体院」の高松です。

今日は、昨年・一昨年に引き続き、中学生の硬式野球チーム『太宰府リトルシニア』よりご依頼があり、新入団部員の「故障を未然に防ぐ身体チェック」を行ってきましたので解説します。

3年前の様子は、こちら『故障を未然に防ぐための身体チェック2015』
そして2年前の様子は『故障を予防する身体チェック2016』
昨年の様子は『故障を予防する身体チェック2017』をご覧ください。

今回の身体チェックの目的

【目的】

体の変化が大きい成長期の中学生が、公式野球のハードな練習でも、故障せずに継続的な練習を積むための身体チェック。スポーツ障害の予防についての具体的な改善策。

新入団部員を6人個別に、故障を未然に防ぐために、どういう風に体を使えばいいのか?日頃から怪我をしないように、体のケアをするためにはどうすればいいのか?という依頼でした。

では、実際に行った内容をご説明します

【全体流れ】

  1. ミニ講義(10分)・・・野球に多いスポーツ障害の予防
  2. ボディチェック・・・新入部員6名
    • 個別ストレッチ方法や部位を伝える。体のタイプ別に個別にアドバイス
    • 共通してストレッチポイントをアドバイス
  3. ストレッチの実技指導・・・コツを伝える

ミニ講義

【スポーツ障害を予防する方法】

中学生になり3年間少年野球チームで厳しい練習をやっていくなかで、ケガをせず思いっきり野球に打ち込んでもらいたいという想いでお伝えしました。ケガはなかなか防ぎようがありませんが、スポーツ障害は予防できます。ケガとスポーツ障害は大きく性質が違うものなので、知っているのと知らないのとでは大きく違ってきます。

怪我は事故なので予防はできないですが、スポーツ障害は生活習慣による影響が大きいので、日々の生活を変えることができれば予防ができます。スポーツ障害は、疲れを取らずに何度も何度も練習を反復していると、疲れが溜まり痛みになってしまいます。しかし、日々のケアをしっかりとやれば疲れはたまらず痛みを予防することが可能になるのです。

【スポーツ障害の施術方法】

怪我は、瞬間的に痛めたところが痛いので、打撲した部位をアイシングするとか、湿布を貼って安静にすると回復してきます。スポーツ障害は、一番引っ張られて無理がかかるところが痛みます。オスグッドで膝が痛くて直接痛んでいる膝の施術をしても、野球肩で直接痛む肩のマッサージをしても回復しないのです。痛みが出るのは一番無理がかかっている場所ですので、無理がかかっている部分を楽にしてあげる必要があります。つまり、根本的な原因にアプローチしなければなりません。スポーツ障害は、全身の筋肉のバランスの調整と筋肉の施術が必要です。

【スポーツ障害の特徴】

スポーツ障害は保険治療では治りにくいです。理由としては、全身のバランスを崩してしまっていて、痛いところに無理がかかっている状態ですので、無理がかかっている形を変えなければならないのです。形を変えるには、生活習慣の見直しが本来一番大切です。

生活習慣の改善の一番のポイントは、入浴習慣とストレッチを行うと自分でも予防していけます。お風呂に入って血行をよくして筋肉に十分酸素を行きた渡らせることと、硬くなってバランスを崩している筋肉をストレッチで柔らかくしてあげることが重要です。体のバランスがよくなって、筋肉の柔軟性が高まってくると、スポーツ障害は出にくくなってきます。

【10歳 女子 ドッヂボールのお客さまの事例紹介】

半年以上前から膝が痛くなり、整形外科でオスグッド病と診断を受ける。体が大きくチームではエースアタッカーの役割をこなす女の子です。整骨院でマッサージと電気治療を続けるが、一向に回復する様子がない。そして、日常生活にも支障がでて、毎朝膝が痛くて泣きながら階段をつらそうに上り下りするようになり、もうドッヂボールはできそうにないと思い始めていた。

お母さんは全く信じていなかったが、コーチが「騙されたと思って一度、福岡らくらく整体院に行ってみて!」と言われしぶしぶ来院。施術はマッサージするようなものではなく、優しく手を当てているだけのような感じを受け、理解できないようなことをしていたので、オスグッドの痛みが治る訳がないと思っていた。しかし、施述の翌朝、娘さんが階段を降りてきて、第一声に「膝が痛くない!!」と言ったことに非常に驚いたそうです。この後、数回の施術で痛みが回復し、今は卒業されています。

「問題点」:スポーツ障害なのに痛みの対処療法だけを続けていたので、よくならなかった。

「対策」:痛んだ部位は、ほとんど触らずゆったり休息を取らせつつ、入浴で血行を改善させながら、股関節の可動域を広げるためのストレッチを提案しました。

【質疑応答】

Q:お風呂は肩まで浸かったほうがいいんですか?
A:浮力で体もリラックスできるし、水圧のマッサージ効果もある程度期待できます。腕が浮いて肩がらくになるので、半身浴よりゆったり肩まで浸かったほうが効果が上がってくるでしょう。

Q:お風呂の中でストレッチとかしたほうがいいんですか?
A:悪くはないと思いますが、野球で体をめいっぱい使っているので、お風呂ではリラックスにこだわってゆったりしていた方がいいです。お風呂上りに伸ばしましょう。メリハリも大切です。お風呂であれこれやっていると緊張もゆるまないので、リラックスしておいたほうがいいですよ。

【反省】

昨年講義の時間をあまりとらず、全体の時間が余ったので「もっと話してもらってもいいですよ」と、言っていただいたのが耳に残っていたので、講義にもっと力を入れようという気持ちがありました。でも小難しいことより、もっと実践的な分かりやすいことが求められていると感じて、来年は単刀直入に分かりやすくお話ししたいと思いました。やる気ある少年に刺激をもらい、よい勉強になりました。

ボディチェック

太宰府リトルシニアの新入部員6名と保護者の方、コーチさんの前で、全員のボディバランスチェックを行いました。

身体チェックの内容
骨盤のバランスをチェック

身体の前面と後面の筋肉が拮抗していて、骨盤が前傾しているか?(反り腰)後傾しているか?(猫背)の2つに大別することができます。
骨盤の前傾・後傾の違いによって、筋肉のコリ(硬くなったり・縮んだり)する部位が変わってきます。
ですので、このバランスを見ることによって、ストレッチする場所が違うので、セルフケアのポイントややり方が変わってきますので、骨盤のバランスのチェックを行いました。

【チェック7項目】

(目的は予防ですので、身体の主要な体幹の動き)

【チェック①:肩の可動域】
  • 「やり方」:両手を真横から上げて頭の真上で手を合わせる。
  • 「目的」:肩甲骨の可動性・肩関節の動き・鎖骨上腕骨周辺のバランスチェック
【チェック②:脊柱の回旋】
  • 「やり方」:体を捻って自然に肩がどこまで回るか?
  • 「目的」:上半身の可動性、股関節の柔軟性をチェック
【チェック③:前屈】
  • 「やり方」:体を前に倒して手が地面に付くかをチェック
  • 「目的」:腰部・股関節の可動性のチェック、臀部・ハムストリングスの柔軟性
【チェック④:骨盤のバランスチェック】
  • 「やり方」:骨盤の前後の高さの比較
  • 「目的」:骨盤が前傾か?(反り腰)後傾か?(猫背)
【チェック⑤:膝の屈曲】
  • 「やり方」:うつ伏せで足首を持って膝を曲げて、関節の動きや膝の屈曲角度や抵抗で、大腿四頭筋の硬さやハムストリングスの動きをチェック
  • 「目的」:大腿四頭筋やハムストリングスの柔軟性と動き。膝関節の動きをチェック。
【チェック⑥:股関節の屈曲】
  • 「やり方」:仰向けで片方の足を、膝を曲げながら押し込んで、股関節を曲げながら可動性をチェック
  • 「目的」:股関節が可動制限がないか?正常に動いているかをチェック
【チェック⑦:大腿四頭筋、臀筋、ハムストリングスの伸張性】
  • 「やり方」:うつ伏せで足首を持って膝を曲げて、手にかかる抵抗や動きを見て柔軟性をチェック
  • 「目的」:大腿四頭筋、臀筋、ハムストリングスの柔軟性をチェック
【チェック⑧:開脚前屈】
  • 「やり方」:座った状態でなるべく両足を広げて、そのまま状態を前に倒していく。
  • 「目的」:内転筋、ハムストリングス、股関節の可動性をチェック
【結果】

今年度の新入部員は6名。うち2名は無理すると痛みが出てもおかしくないくらいボディバランスが悪い状態でした。一人足首が少し痛いことがあると言われていましたが、6名中3名は要注意が必要なレベルにいます。

まとめ

福岡らくらく整体院 高松です

普段からの体の使い方や生活習慣が問題だと思います。男の子はゲームが好きな子が多くて、ソファーに長く座っている生活がよくなく、正座をしない生活もあるので、姿勢が悪くなっている。筋肉ばかりを使って体を動かしていたので、体の骨格を上手く使うことができず、体の使い方に大きなロスが生まれていて、バランスが悪く柔軟性が低下しているという印象を受けました。日頃の自己ケアやメンテナンスを見直していかないと、練習は頑張るので、体の痛みを出す子が多いだろうと感じました。

スポーツを頑張っているお子さんを見ていて、悩みや問題は共通していることが分かります。基本、整体に来る人は、痛みが出てから、その痛みを解消するために整体院に来られますが、今回のメンバーは痛みがない状態の子供たちでした。痛みが出てない段階でも、体のバランスを崩している子供は多いのだと感じました。6人チェックして、この子は大丈夫!というのは、一人しかいませんでした。痛みが出てない子供でも問題を抱えている子は数多くいるのだと思います。

最後にお伝えしたいこと

今回チェックした6人も野球を頑張り過ぎずに普通に生活していれば、痛みもなく生活できるはずだと思います。今まで、痛くない人の体をあまり見ていなかったので、改めて体をしっかりと見てみると、痛くなくても体のバランスが悪い人は潜在的にたくさんいるんだと感じました。整体の一番の有効な活用法は予防だと考えていますので、痛みが出てないとしても予防的に整体を上手く活用すると、痛まない快適な体で健康的に暮らしていけるんだと思います。予防の大切さをもっと発信していかなければならないと強く思います。

親御さんに向けては、もともとの日本の和風の生活の素晴らしさを見直して欲しいと思います。例えば、正座をすることやお風呂に浸かるということなど、体に良いこと昔の人は自然に取り込んできてたんだと思います。便利さや格好良さだけで、西洋風にするのではなく、日本にも伝わっている伝統も取り入れて欲しいと思います。そうすることで、お子さんも怪我をすることもなく、もっと練習できスポーツも上達すると考えています。